犬の吠え声でクレームが来た…心が折れそうな飼い主へ|苦情対応と自分を責めないための考え方〜完璧な飼い主じゃなくてもできる誠実な対応とは

管理会社からの電話は、いつもと違う着信音に聞こえました。

「お宅の犬の吠え声について、近隣の方から苦情が…」

その言葉を聞いた瞬間、私の中で何かが凍りついたような感覚がありました。チワワのココはまだ2歳。確かに留守番中に吠えることがあるのは知っていました。でも、それが誰かを悩ませるほどだとは…。

「お隣さん全員に迷惑をかけているのかも」「飼い主として失格なんじゃないか」。そんな思いが次々と湧いてきて、胸が締め付けられるようでした 😢

テレワークの合間を縫って、しつけの方法を調べ、音に慣れさせるトレーニングをしてみても、ココの吠え癖はすぐには直りません。SNSには完璧な犬と飼い主の姿があふれていて、そんな理想との距離に落ち込む日々。

「ここに住み続けていいのだろうか」そんな思いさえ頭をよぎりました。

【💡行動ヒント:苦情の事実だけを受け止め、自分の人格全体への否定と混同しないようにしましょう 📎理由:一つの問題と自分自身の価値は別物です。問題解決に集中するためにも、自己否定の思考から距離を置くことが大切です】

目次

どれだけ頑張っても、完璧な飼い主にはなれない

ココを迎えたとき、「絶対に周りに迷惑をかけない飼い主になる!」と決意していました。でも現実は甘くなかったのです。

犬は本能的に、不安を感じたり領域を守ろうとしたりすると吠えます。特にチワワのような小型犬は、体が小さい分、声で自己主張することが多いものです。これは”悪い犬”なのではなく、犬としての自然な行動なのです 💭

それでも私は自分を責め続けていました。YouTubeでしつけ動画を見漁り、犬のカウンセラーのブログを読み、近所に聞こえないよう部屋の防音対策までしました。

でも、どれだけ頑張っても完璧にはなれなかった。むしろ、私の焦りや不安がココに伝わって、余計に吠えることもありました。

ある日、犬のトレーナーさんとの相談で言われた言葉が心に残っています。

「完璧な飼い主なんていません。大切なのは、問題に気づいたら誠実に向き合おうとする姿勢なんですよ」

その瞬間、少し肩の荷が下りた気がしました。

【💡行動ヒント:できていることリストを作ってみましょう 📎理由:できていないことばかりに目が行きがちですが、すでに実践している対策や工夫を書き出すことで、自分の努力を可視化できます】

「迷惑をかけた=すべてダメ」ではないと知る

クレームを受けて初めて気づいたのは、私が長年「誰かに迷惑をかけることは絶対に悪いこと」という思い込みを持っていたことでした。

でも考えてみれば、人間も犬も完璧ではありません。生きていれば、互いに何かしらの影響を与え合うもの。完全に誰にも迷惑をかけない生き方なんて、実は不可能なのです 💡

大切なのは、迷惑をかけた後の対応や姿勢なのかもしれません。

実は苦情の後、勇気を出して隣室の方に謝罪と対策について話しに行きました。想像していたような怒りの表情はなく、「実は私も昔、犬を飼っていたのよ」と意外な言葉が返ってきたのです。

「完全に吠えない犬なんていないわ。でも対策を考えてくれているなら安心したわ」

その言葉で気づきました。相手が求めていたのは「完璧な静けさ」ではなく、「問題に向き合う誠実さ」だったのかもしれません。

問題があることと、あなたや愛犬の存在価値は別物です。迷惑をかけたからといって、あなたと愛犬の絆や、ここに住む権利が否定されるわけではありません。

【💡行動ヒント:苦情の背景にある相手のニーズを考えてみましょう 📎理由:「吠え声をなくしてほしい」の裏には「静かに休みたい」「予測可能な環境で暮らしたい」というニーズがあるかもしれません。そのニーズに応える方法は複数あるはずです】

愛犬と一緒に、できる範囲で少しずつ進めばいい

完璧を目指すことをやめた日、不思議と心が軽くなりました。それまでは「今日こそココを完全に静かにさせなければ」という重圧で、私自身が息苦しくなっていたんです。でもある朝、ココがいつもより5分だけ長く静かにしていられたことに気づいて、小さな喜びを感じました。「完璧」ではなく「昨日より少しだけ良くなった」という視点に切り替えると、見える世界が変わったのです。

留守番前にはココと公園で思いきり走らせるようになりました。最初は面倒に感じる日もありましたが、朝の散歩が私たちの大切な日課になっていきました。エネルギーを発散させたココは、以前より落ち着いて留守番できるようになったんです。それに私自身も朝の空気を吸うことで、一日の始まりが穏やかになりました。

出かける直前の雰囲気もとても大切だと気づきました。以前は「また吠えるかも」という不安から、ココに対しても緊張した態度になっていたんです。でも専門家のアドバイスで、出かける10分前からはリラックスした雰囲気を作るようにしました。静かな音楽をかけながら、ココをゆっくり撫でる時間を作ります。私の落ち着いた気持ちがココにも伝わるようで、別れ際の不安が少しずつ和らいでいきました。

留守番対策として効果があったのは、ココだけの「特別な時間」という認識を作ることでした。いつもは出さない特別なおもちゃを用意して、それは留守番のときだけのお楽しみに。最初はすぐに飽きていたのに、少しずつ興味を持続する時間が長くなっていきました。おもちゃの中に小さなおやつを隠すと、それを探すのに夢中になって時間が過ぎるようになったんです。

一番難しかったのは、留守時間を徐々に延ばす練習でした。最初は5分間だけ玄関の外に出て、すぐに戻る。次は10分、その次は15分…と少しずつ時間を延ばしていきました。毎回帰宅したときにココが吠えずに待っていたら、思いきり褒めて喜びを共有します。この地道な積み重ねが、少しずつココの安心感を育んでいったように思います。

この過程で気づいたのは、私一人で抱え込む必要はないということでした。勇気を出して管理会社に相談すると、意外にも親身になってくれて防音対策のパンフレットまで用意してくれたんです。さらに、マンションの掲示板で「犬を飼っている方、情報交換しませんか」と書き込んだところ、同じ階に住むビーグル犬の飼い主さんから連絡がありました。「うちも吠え声で苦労したよ」と共感してもらえただけでなく、地域のドッグトレーナーを紹介してもらうことができました。

すべての対策がすぐに効果を表したわけではありません。むしろ、何度も挫折を繰り返しました。でも少しずつ、本当に少しずつですが、ココの吠える時間は短くなり、私自身も「完璧でなくていい」と自分を許せるようになっていきました。ある日気づくと、隣人とエレベーターで会ったとき「最近、静かになったわね」と声をかけられたのです。その言葉が、小さな積み重ねの結果を教えてくれました。

この経験から学んだのは、ペットとの暮らしは直線的な成長ではなく、波のように上がったり下がったりしながら前に進むものだということ。そして何より、その過程を二人三脚で歩むからこそ、絆が深まっていくのだと思うのです。

【💡行動ヒント:「今日の小さな成功」を記録する習慣をつけましょう 📎理由:大きな変化は小さな成功の積み重ねです。日々の微細な進歩を記録することで、長期的な改善を実感できます】

自分を責めそうなときは、まず深呼吸を

あれから半年。ココの吠え声問題は完全に解決したわけではありません。でも、以前ほど自分を責めなくなりました。

時々、「また吠えたらどうしよう」という不安が顔を出すこともあります。そんなとき、私がするのは次の3つのことです。

  1. まず、深呼吸をして今この瞬間に意識を向ける
  2. 「今までどんな対策をしてきたか」を思い出す
  3. 「ココと過ごす幸せな時間」を思い出す

犬との暮らしは、喜びも悩みも含めたパッケージです。完璧な飼い主や完璧なペットはいません。大切なのは、お互いを尊重しながら、少しずつ成長していくこと 💡

あなたが今、ペットの問題で心を痛めているなら、あなたは決して一人ではないことを知ってほしいと思います。同じように悩み、試行錯誤している飼い主さんはたくさんいます。

そして何より、あなたが悩んでいること自体が、責任ある飼い主であることの証です。完璧でなくていい。誠実に向き合う姿勢があれば、きっと道は開けるはずです。

ココと私の物語はまだ続いています。これからも時には壁にぶつかるかもしれません。でも、お互いに学びながら、この小さな家族の絆を育んでいきたいと思います。

あなたとあなたの大切なペットにも、穏やかな日々が訪れますように。

【💡行動ヒント:同じ悩みを持つ飼い主さんのコミュニティに参加してみましょう 📎理由:共感と具体的なアドバイスが得られるだけでなく、「自分だけじゃない」という安心感も得られます】

宗田玲子のプロフィール
はじめまして、宗田玲子です。
このブログでは、毒親や毒上司、モラハラ夫など「毒人間」に振り回された私の経験をもとに、抜け出すためのヒントをお伝えします。実は私、毒親育ちからモラハラ夫、パワハラ上司まで「毒フルコース」を制覇済みです。
しかし、ある日たまたま目にした「幸福論」で人生が音を立てて変わる体験をしました。おかげで、長らく感じることのなかった幸福感を取り戻せたのです!
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