こんにちは、宗田玲子です。今日は少し勇気のいるお話をしたいと思います。パートナーとの間でセックスレスの問題を抱えているとき、特に相手がストレス性EDで悩んでいるとき、どうしても自分ひとりで頑張りすぎてしまうことがあります。でも、それは本当に苦しいですよね。今日はそんなあなたの気持ちに寄り添いながら、この状況をどう乗り越えていけるか、一緒に考えていきましょう。
夫を支え続けた私が、ふと感じた「疲れ」の正体
「大丈夫だよ」「気にしないで」「焦らなくていいんだよ」
こんな言葉を何度、口にしたでしょうか。パートナーがストレス性EDで悩んでいるとき、私たちはついつい相手を気遣う言葉をかけ続けます。でも、ある日ふと鏡を見たとき、疲れた自分の顔に驚いた経験はありませんか?
私自身、数年前に同じような状況にありました。夫のプレッシャーを少しでも和らげようと、「今日はゆっくり休もう」「無理しなくていいよ」と言い続けていました。でも心のどこかで、「いつになったら元に戻るんだろう」という不安も抱えていたんです。
夜、布団に入るたびに感じる緊張感。「今日はどうなるだろう」という予測。そして何も起こらなかったときの、言葉にできない寂しさ。この感情のループを経験しているうちに、気づけば私自身が疲弊していました 😢
実は、パートナーを支え続けることによる疲れは、肉体的なものより精神的なものの方が大きいのです。「私が強くならなきゃ」「私が支えなきゃ」という思いが、知らず知らずのうちに大きな負担になっていきます。
【💡行動ヒント:まずは自分の感情を日記に書き出してみましょう 📎理由:言葉にすることで、自分が抱えている感情の重さに気づくことができます。自分の本当の気持ちを整理することが、次のステップへの第一歩になります】
セックスレスがもたらす”見えない孤独”
「この悩み、誰にも相談できない」
そう思ったことはありませんか?セックスレスの問題は、友人にも家族にも、なかなか打ち明けられるものではありません。そして、打ち明けたとしても、「そのうち良くなるよ」「気にしすぎじゃない?」と軽く受け流されてしまうことも少なくありません。
この”見えない孤独”が、実はセックスレスの最も辛い部分かもしれません 💭
夫婦の親密さは、言葉だけでなく、触れ合いによっても育まれるもの。その大切な表現方法のひとつが失われたとき、パートナーとの距離感がわからなくなることがあります。「愛されていないのでは?」「私に魅力がないからでは?」そんな不安が頭をよぎることもあるでしょう。
でも、ストレス性EDの原因は、あなたにあるわけではありません。仕事のプレッシャーや将来への不安など、さまざまな要因が絡み合っていることがほとんどです。それでも、理屈ではわかっていても感情が追いつかないこともあります。
特につらいのは、孤独を感じているのに、パートナーの前ではそれを見せられないというジレンマです。「相手を傷つけたくない」「プレッシャーをかけたくない」という思いから、自分の感情を抑え込んでしまうことも多いのではないでしょうか。
【💡行動ヒント:信頼できるカウンセラーや専門家に相談することを検討してみましょう 📎理由:専門家は似たような悩みを持つ人々をたくさん見てきています。客観的な視点からアドバイスをもらうことで、新しい気づきが得られることがあります】
周囲の幸せ話に、心がざわつくのは当然
同僚が妊娠報告をしたとき。
親友が子どもの成長を嬉しそうに語るとき。
SNSで流れてくる幸せそうな家族写真。
そんなとき、なんとも言えない感情が湧き上がってくることがありますよね。嬉しいのに、どこか切ない。おめでとうと言いながら、自分はいつになるのだろうという思いが頭をよぎる。
この複雑な感情を抱くのは、あなたが悪い人だからでも、嫉妬深いからでもありません。ただ人間だからです 💭
「子どもができないのは、セックスレスが原因かもしれない」という思いが、より一層あなたを苦しめているのかもしれません。しかし、ここで大切なのは、自分を責めないこと。そして、この感情を「当たり前の反応」として認めてあげることです。
私たちは感情をコントロールすることはできませんが、その感情とどう付き合うかは選べます。周囲の幸せに心がざわついたとき、「今はそういう気持ちになっているんだな」と自分を観察する視点を持つことで、少し楽になることもあります。
また、すべての集まりやSNSをチェックする必要はありません。時には「今日は断ろう」「今はSNSを見ない時間を作ろう」と決めることも、自分を守るための大切な選択です。
【💡行動ヒント:心がざわついたときは、一度その場を離れたり、深呼吸をしたりして自分のペースを取り戻しましょう 📎理由:感情のピークが過ぎるまで少し距離を置くことで、より冷静に状況と向き合うことができます】
夫婦ふたりで、この壁に向き合うために
セックスレスの問題は、決してあなたひとりの問題ではありません。パートナーシップの問題なのです。
「でも、どうやって話し合えばいいの?」と思われるかもしれません。確かに、この話題を切り出すのは勇気がいることです。でも、黙ったままでは何も変わりません。
対話を始める際のポイントは、「責めない」「非難しない」こと。そして、具体的な解決策を求めるのではなく、まずはお互いの気持ちを共有することから始めましょう。
例えば、こんな切り出し方はどうでしょう。
「最近、私たちのことで考えていたんだけど、少し話してもいい?2人の関係について、私がどう感じているか聞いてほしいな」
このように、「私はこう感じている」という「I message(アイ・メッセージ)」で伝えると、相手も防衛的になりにくいものです。
また、会話の場所や時間も重要です。リラックスできる環境で、十分な時間を取って話し合いましょう。寝る直前や、疲れているときは避けたほうがよいでしょう。
そして何より大切なのは、この問題に「二人で」取り組む意識を持つこと。「あなたの問題」「私の問題」ではなく「私たちの課題」として捉えることで、協力して乗り越える土台ができます。
【💡行動ヒント:まずは日常の小さなスキンシップから始めてみましょう 📎理由:性的な接触に限らず、手をつないだり、ハグしたりする日常的な触れ合いが、心の距離を縮めるきっかけになることがあります】
自分の心を守るためにできること
セックスレスの問題に向き合いながらも、自分自身の心を守ることは非常に大切です。
まず、自分の価値はパートナーとの性生活だけで決まるものではないということを忘れないでください。あなたは職場では有能な薬剤師であり、友人にとっては頼りになる存在であり、趣味の世界では情熱を持った一人の人間です。
また、自分だけの時間や楽しみを大切にすることも重要です。好きな本を読む、映画を観る、友人とおしゃべりする—そういった時間が、心のバランスを保つ助けになります 💭
そして、必要であれば専門家の力を借りることも検討してみてください。夫婦カウンセリングやセックスセラピー、場合によっては泌尿器科や心療内科など、ストレス性EDに対する専門的なサポートを受けることで、新たな道が開けることもあります。
ただし、すべてを一度に解決しようとする必要はありません。小さな一歩から始めてみましょう。例えば、「今週は専門書を一冊読んでみる」「来月は思い切ってカウンセリングの予約を取ってみる」といった具合に。
そして何より、あなた自身を責めないでください。「もっとこうすれば良かった」「もっと早く気づくべきだった」という後悔は、今のあなたの力になりません。今、この瞬間からできることに目を向けていきましょう。
【💡行動ヒント:毎日、自分へのご褒美の時間を5分でも10分でも作りましょう 📎理由:自分を大切にする習慣が、心の余裕を生み出し、パートナーとの関係にも良い影響を与えることがあります】
セックスレスの問題は、決して簡単に解決するものではありません。特にストレス性EDが原因の場合、時間がかかることもあります。でも、あなたがこの記事を読んでいるということは、「何かを変えたい」という思いがあるからだと思います。
その思いは、とても大切なものです。
すべてを一人で抱え込まなくていい。パートナーと共に、時には専門家の力も借りながら、少しずつ前に進んでいける。そう信じて、一歩一歩進んでいきましょう。
あなたは決して一人ではありません。同じ悩みを抱える人は、あなたが想像する以上にたくさんいます。そして、必ず道は開けるものです。
今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。あなたの心に、少しでも光が届きますように。
宗田玲子
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