「好きだけど別れたい…」情に縛られて別れられず、結婚を決めきれないときの心の整理法

私のブログを読んでくださっているみなさん、こんにちは。宗田玲子です。

今日は、29歳の看護師・美咲さん(仮名)から届いた相談をもとにお話ししたいと思います。彼女は3年半付き合っている彼との関係に、今、深く悩んでいました。

「玲子さん、彼のことは本当に好きなんです。でも、結婚の話になると、どうしても一歩を踏み出せなくて…」

美咲さんが相談室に入ってきたとき、疲れた表情をしていました。彼女は病院で看護師として働き、日々患者さんに寄り添う仕事をしています。几帳面で責任感が強く、仕事でも彼との関係でも、いつも120%の力を注いでいるような人でした。

「私たち、価値観が合わないところがあるんです。子どもの教育方針とか、お金の使い方とか…でも、別れようと思うと、今まで一緒に過ごした時間や彼の優しさを思い出して、決断できないんです」

彼女の言葉には、恋愛における「情」の重みが表れています。好きな気持ちだけではなく、積み重ねてきた記憶や感謝の気持ちが、冷静な判断を難しくしているのです。

美咲さんのような悩みを抱える方は、実はとても多いのです。特に誠実で思いやりのある人ほど、「情」という見えない糸に縛られやすい傾向があります。相手のことを思えば思うほど、「別れる」という選択肢を考えることさえ、罪悪感を感じてしまうのです。

【💡行動ヒント:迷いの気持ちをノートに書き出してみましょう。「好き」という感情と「将来への不安」を別々のページに整理してみてください。📎理由:頭の中だけで考えると感情が混ざり合いますが、書き出すことで自分の気持ちを客観視できるようになります】

目次

「この人と別れたら…」という不安が、判断を鈍らせるとき

「彼と別れたら、また一からやり直しなんですよね…」美咲さんは目を伏せて続けました。「30歳も近いのに、また誰かと出会って、関係を築いて…考えるだけで疲れてしまいます」

これは多くの方が感じる不安です。長い時間をかけて築いた関係を手放すことへの恐れ、そして「次」があるのかという不確実性への恐怖。特に年齢を重ねるほど、このプレッシャーは大きくなりがちです。

「それに、彼の両親にもずいぶんお世話になって…私が別れを切り出したら、きっと悲しませてしまう」

人間関係は、二人だけのものではありません。周囲の人々との絆も、「情」という名の重さを増していきます。特に人に尽くすことに慣れている人ほど、周囲への配慮が自分の選択を縛ることがあるのです。

「でも、このまま進めないことにモヤモヤしています。彼は『早く結婚したい』と言うけれど、私はどうしても踏み出せなくて…」

彼女の言葉には、「好き」という感情だけでは埋められない何かがあることが伝わってきました。「情」があるからこそ苦しむ。これは、心優しい人が陥りやすい葛藤なのです。

このような状況では、「別れる・別れない」という二択だけでなく、自分自身の感情と向き合うための時間も必要かもしれません。

【💡行動ヒント:「もし魔法で罪悪感がなくなるとしたら、私は何を選ぶだろう?」と自問してみましょう。💭 純粋に自分の望みと向き合うきっかけになります。📎理由:周囲への気遣いが強い人ほど、自分の本当の気持ちを見失いがちだからです】

彼を責めたいわけじゃない。だけど、自分だけが頑張ってる気がして

「彼は悪い人じゃないんです」と美咲さんは何度も強調していました。「でも、私だけが歩み寄っている気がして…。例えば、将来の貯金のことを話そうとすると、『そんなに先のことを考えなくても』って言われてしまうんです」

相手を責めたくない気持ちと、でも何かが違うという感覚。この葛藤は、関係の中で自分だけが「調整役」になっている人によく見られます。

「職場でも患者さんや同僚の気持ちを汲むのが得意って言われるんです。でも恋愛でも同じことをしていると、たまに疲れてしまって…」

人に尽くすことが得意な人は、しばしば恋愛でも同様のパターンを繰り返します。相手に合わせ、関係を円滑にするために自分の気持ちや意見を押し殺してしまうのです。

美咲さんの場合、子どもの教育方針や家計管理など、将来の生活に関わる重要な部分で価値観の違いを感じていました。これらは「好き」という感情だけでは埋められない、現実的な課題です。

「たまに想像するんです。このまま結婚して、10年後、20年後…私はずっと自分の価値観を押し殺して生きていくのかな、って」

将来への不安が見え隠れする言葉でした。情があるからこそ、今の関係を大切にしたい。でも同時に、自分の人生も大切にしたい。この狭間で揺れる気持ちは、とても自然なものなのです。

【💡行動ヒント:「譲れない価値観」と「妥協できる部分」をリストアップしてみましょう。📎理由:すべてを完璧に一致させる必要はありませんが、人生の根幹に関わる部分での大きなズレは、長い目で見たとき重要な判断材料になります】

“情”と”未来”を分けて考えるためにできること

「情」と「未来」—この二つの要素が、美咲さんの心の中で複雑に絡み合っていました。過去への感謝と思い出という「情」。そして自分らしく生きられる「未来」への希望。

「玲子さん、私、どうしたらいいんでしょう…」

美咲さんに、いくつかの考え方をお伝えしました。

まず、「情」と「評価」は別のものだということ。相手への感謝や共有した思い出があることと、その関係が自分の将来にとって良いものかどうかは、分けて考えることができるのです。

「彼のことを嫌いになったわけじゃない」という思いは、多くの人が抱くものです。むしろ、情があるからこそ別れを考えることが辛くなるのです。でも、「好き」だけでは埋められない価値観の違いがあるなら、その現実と向き合うことも必要かもしれません。

「それって、別れなきゃいけないってことですか?」と美咲さん。

いいえ、必ずしもそうではありません。大切なのは、自分自身の気持ちと正直に向き合うこと。そして可能であれば、パートナーとも率直に話し合うことです。

「でも、本音を言ったら関係が壊れるかもしれない…」

確かに、率直な対話はリスクを伴います。でも、本当の自分を見せられない関係は、長い目で見たとき、お互いを幸せにできるでしょうか?

「価値観が違うけれど、それを話し合って折り合いをつけていける関係なのか」「それとも、根本的なところで合わないのか」—この見極めが大切です。そして、その答えは他の誰でもなく、あなた自身が見つけるものなのです。

【💡行動ヒント:一度、時間を決めて「将来設計会議」を彼と開いてみましょう。子育て、お金、住まいなど具体的なテーマについて、お互いの考えを率直に話し合う機会を作ってください。📎理由:実際の会話を通じて、価値観の違いが調整可能なものか、根本的なものかの見極めがしやすくなります】

「好きだけど、進めない」を受け止めたときに見える景色

後日、美咲さんから連絡がありました。

「彼と将来のことについて、ちゃんと話し合ってみました。やっぱり価値観の違いはあるけど、お互いに歩み寄れる部分もあることがわかりました。でも同時に、自分がどうしても譲れないポイントも明確になって…」

彼女はまだ最終的な決断には至っていませんでしたが、以前より落ち着いた様子でした。

「『好きだけど進めない』という気持ちを、自分で認めてもいいんだって思えるようになりました。今までは『好きなのに迷うなんておかしい』って自分を責めていたんです」

「好き」という感情があっても、それだけでは埋められない現実があること。その事実を認めることは、決して間違いではありません。むしろ、自分の人生に対して誠実な態度と言えるでしょう。

情に縛られて自分の未来を犠牲にするのではなく、情を大切にしながらも、自分の人生の主役として選択していく。その姿勢は、相手にとっても長い目で見れば誠実なものなのです。

「何が正解かはまだわからないけど、自分の気持ちに嘘をつかないで考えていこうと思います」

美咲さんの言葉に、私は深く頷きました。

恋愛において「情」は美しいものです。しかし、それに縛られて自分の未来を見失うことは、誰にとっても幸せとは言えません。時に立ち止まり、自分の心の声に耳を傾けることは、決して自己中心的なことではないのです。

あなたが今、似たような状況にいるならば、どうか自分を責めないでください。「好きだけど進めない」という気持ちを持つこと自体が、あなたが誠実に人生と向き合っている証なのかもしれません。

【💡行動ヒント:「10年後の自分」へ手紙を書いてみましょう。今の決断が将来の自分にどんな影響を与えるか、想像の中で対話してみてください。📎理由:時間的な距離を置くことで、今の感情に流されず、長期的な視点から自分の選択を見つめ直すことができます】

恋愛における「情」と「将来」のバランス。それは答えのない方程式かもしれません。でも、その問いと向き合う過程そのものが、あなた自身の成長につながっていくのだと信じています。

宗田玲子のプロフィール
はじめまして、宗田玲子です。
このブログでは、毒親や毒上司、モラハラ夫など「毒人間」に振り回された私の経験をもとに、抜け出すためのヒントをお伝えします。実は私、毒親育ちからモラハラ夫、パワハラ上司まで「毒フルコース」を制覇済みです。
しかし、ある日たまたま目にした「幸福論」で人生が音を立てて変わる体験をしました。おかげで、長らく感じることのなかった幸福感を取り戻せたのです!
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