こんにちは、宗田玲子です。今日は「婚約中の不安」についてお話しします。指輪を贈られて舞い上がる気持ちの中に、ふと湧いてくる「でも、これでいいのかな」という思い。その複雑な感情に悩んでいる方へのお手紙のつもりで書きました。
結婚=幸せのゴール? でも、なぜかモヤモヤする…
「おめでとう!」「結婚式はいつ?」「どんなドレスにするの?」
婚約を発表した途端、周りからの祝福と質問の嵐。みんなが喜んでくれることは嬉しいけれど、なぜか自分の心の中はモヤモヤとした霧がかかったよう。そんな経験はありませんか?
婚約指輪を見るたび「幸せになるはず」と自分に言い聞かせているのに、夜になると「本当にこの人でいいのかな」「結婚生活がうまくいくだろうか」という不安が押し寄せてくる。💭 それなのに「せっかく婚約したのに、こんなことを考えるなんて私はなんて人間なんだろう」と自分を責めてしまう。
これは決して珍しいことではありません。むしろ、婚約中に不安を感じない方が少ないくらいです。なぜなら、結婚は人生の大きな決断だから。誰しも大きな決断の前には不安を感じるものです。
婚約中の不安は、あなたが「よく考えている」「真剣に向き合っている」という証拠。それは責められるべきことではなく、むしろ自然な感情の流れなのです。
【💡行動ヒント:不安な気持ちを紙に書き出してみましょう 📎理由:モヤモヤした感情を言語化することで、具体的に何に不安を感じているのかが明確になります】
理想と現実のギャップに戸惑うとき
雑誌やSNSで見る「理想の結婚」と、目の前の現実。そのギャップに戸惑うことはありませんか?
「婚約したら毎日幸せな気持ちでいっぱいのはず」「これからの結婚生活は、いつも二人で手を取り合って」…そんな理想の物語を描いていたのに、現実は違いました。彼は変わらず仕事に忙しく、私も日常に追われる毎日。「こんなはずじゃなかった」という思いが頭をよぎることも。
ある日、友人の結婚式で新婦が語った言葉が心に残っています。「私たち、喧嘩もするし、意見が合わないこともある。でも、それを乗り越える過程が好き」と。💕 その言葉を聞いて、私は「完璧な結婚」を求めすぎていたのかもしれないと気づきました。
私たちはつい、SNSやメディアが描く「理想の恋愛・結婚」を基準にしてしまいます。でも実際の結婚生活は、そんな輝かしいハイライトシーンだけではありません。日常の積み重ねの中で、お互いを理解し、時に衝突し、それでも一緒にいることを選び続ける関係性なのです。
理想と現実のギャップに戸惑うのは、あなただけではありません。むしろ、そのギャップに気づけているあなたは、とても現実的で勇敢です。
【💡行動ヒント:「理想の結婚」のイメージがどこから来ているか考えてみましょう 📎理由:メディアやSNSから無意識に植え付けられた理想像を見直すことで、現実的な期待値を持てるようになります】
私だけじゃない! 婚約中の不安はよくあること
「私だけがこんなに不安なの?」そう思って黙り込んでしまいがちですが、実は多くの人が婚約中に同じような不安を抱えています。
私の親友は結婚式の2週間前に「本当にこのまま結婚していいのかわからなくなった」と泣きながら電話してきました。今では二人の子どもに恵まれ、お互いを尊重しながら幸せな家庭を築いています。あの時の不安は、新しい人生への切り替えに伴う自然な反応だったのです。
調査によると、婚約中の約70%の人が何らかの不安や迷いを経験するそうです。💡 その内容も様々。多くの方が「この人と一生やっていけるだろうか」と将来への不安を抱えています。また、「私たちの価値観は本当に合っているのか」と根本的な部分で悩む方もいます。結婚後の変化を心配して「お互いの気持ちは変わらないだろうか」と不安になったり、現実的な問題として「経済的に大丈夫だろうか」と考え込んだりすることも珍しくありません。
こういった不安は、結婚という大きな決断を前にした責任感と真摯さの表れです。むしろ、何の不安もなく結婚に突入する方が珍しいくらい。
婚約中の不安は「赤信号」ではなく「黄信号」。立ち止まって考える大切な機会なのです。その不安から目を背けず、自分自身と誠実に向き合うことで、より強い絆で結ばれた結婚生活のスタートラインに立てるはずです。
【💡行動ヒント:既婚の信頼できる友人や家族に、結婚前の不安について聞いてみましょう 📎理由:実体験を聞くことで「自分だけじゃない」という安心感を得られます】
不安を無視しない! 自分の気持ちと向き合う方法
不安な気持ちは、あなたの内面からの大切なメッセージです。それを無視せず、向き合ってみましょう。
まず、自分の不安がどこから来ているのか、静かに考える時間を作ってみてください。親の離婚を見てきた方なら「自分も同じ道をたどるのでは」という恐れかもしれません。仕事と家庭の両立に悩んでいるなら「自分の時間や自由が失われるのでは」という心配が根底にあるかもしれません。
そして、その不安が「警告」なのか「単なる恐れ」なのかを見極めることも大切です。例えば、相手の言動に一貫性がなく不信感を抱いているなら、それは無視すべきではない警告サインかもしれません。将来の経済面で具体的な懸念があるなら、それは二人でしっかり話し合うべき現実的な問題です。一方で「みんなうまくいってるのに、私だけダメなんじゃ…」という思いは、他者との比較から生まれる不必要な恐れである可能性があります。
婚約中は、結婚後の重要なテーマについて話し合う絶好の機会です。💬 子どもを持つこと、お金の管理方法、仕事とプライベートのバランス、親との関係…これらは日々の会話ではなかなか出てこないかもしれませんが、将来の二人の生活に大きく影響するテーマです。
心理カウンセラーの友人はこう言っていました。「結婚前の不安は、結婚後に直面する課題の予行演習。この時期にしっかり向き合い、対話できるカップルほど、結婚後の困難にも柔軟に対応できるようになる」と。
【💡行動ヒント:「結婚前に話し合うべき100の質問」などのリストを参考に、パートナーとじっくり話し合う時間を作りましょう 📎理由:価値観のすり合わせをすることで、お互いの期待値を明確にし、将来のミスマッチを減らせます】
結婚は終わりじゃなく、始まりだからこそ
「結婚はゴール」というイメージが強いかもしれませんが、実際には新しい旅の始まりです。だからこそ、出発前の不安や緊張は当然のことなのです。
結婚式を終えれば魔法のように全てが解決するわけではありません。むしろそこから、日々の選択と努力の連続が始まります。でも、それは決して重荷ではなく、共に成長し、お互いを支え合う素晴らしい旅の過程なのです。
私の祖母はいつも言っていました。「結婚は毎日選び直すものよ」と。💎 60年以上連れ添った二人ですが、その関係は最初から完璧だったわけではなく、日々の小さな選択の積み重ねだったそうです。
婚約中の不安は、実は将来の幸せな結婚生活への大切な準備期間。その気持ちを「悪いこと」と否定せず、むしろ「二人で乗り越えるべき最初の山」と捉えてみてはどうでしょう。
不安な気持ちが湧いてきたら、それを恐れずに認め、必要なら相手と共有してみてください。弱さを見せ合える関係こそ、長い結婚生活を支える強い基盤になるのですから。
いつか振り返ったとき、この時期の迷いや不安が、二人をより深く結びつけるきっかけになったと笑って話せる日が来るでしょう。そのために今は、自分の気持ちに正直になり、パートナーと誠実に向き合う勇気を持ってください。
【💡行動ヒント:「結婚後の私たち」について、ポジティブな未来像を二人で話し合ってみましょう 📎理由:共通の目標や夢を描くことで、不安よりも期待を大きくすることができます】
結婚前の不安は、あなたが真剣に向き合っている証拠です。その気持ちを大切に、パートナーとの対話を重ねながら、二人だけの結婚のカタチを見つけていってください。完璧な結婚はないけれど、お互いを大切にし続ける関係は必ず築けるはずです。
不安な今日も、迷いのある明日も、あなたらしく歩んでいくことを応援しています。
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